舐め犬募集

しつこい!
そのひと言で、俺は彼女に別れを告げられてしまった。
つき合った頃は愛撫も舐める行為も気持ちいいといって、体を開いてくれたが、つき合って五年にもなると鬱陶しい、しつこい、気持ち悪い、舐めないで……と拒む言葉が増えていった。
五年もつき合えば結婚も意識する。
彼女は二十代での結婚に拘っていたし、俺も田舎の両親を安心させるにはそろそろと思っていた。
仕事も安定し、プロポーズのタイミングをはかっていただけに、別れの衝撃は例えようがない。
「そりゃおまえが悪いわ」
学生時代からの友達に相談すると、口を揃えたようにそう言われる。
「最初は遠慮するだろ、嫌われたくないし相手を知ろうと努力するんだからさ。女はセックス中平然と演技するだろ。真に受けたおまえが悪い」
彼女のすべてが演技とは思えないが、今思い返せばそんな感じを受けたことはある。
でも俺だってたいして気持ちよくなくても彼女が一生懸命してくれた行為は嬉しいから「気持ちいいよ」と言うし。
俺としてはそれくらいのことで、別れを決断するほど嫌がられていたことが衝撃的だった。
「ま、世の中には舐められたくてそれを求める女もいるからさ、あなたの舐め犬にさせてください、とでもいって募集してみろよ。舐め犬募集の呼びかけ、どこかでみたことあるし。けどさ、そこに情がないと結構キツイと思うぜ。愛のないセックスほどむなしいものはないからな」
そんな助言を得て、舐め犬募集中の女性いませんか? と、舐め犬として側にいさせてくれる女性を募った。
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正直、反応は薄い。
女性は体を舐められるのが嫌いなのだろうか、それが大半となったら、俺のこの性癖はどこで発散すればいいのだろうか……
そんな心配で頭がいっぱいになったころ、お願いしてもいいかという打診があった。
俺は相手のことを知るという作業を省いて、すぐ会うことを望んだ。
現れた彼女は……
「え、おまえ、なんで?」
そう、俺に別れを告げて去っていった彼女だった。
「ホントいうとね、あなたの舐め行為はイヤなのよ。でもね、心はあなたと一緒にいたいの。肉体のことはお互い話し合ってストレスにならない方法を見つけられたらって思っている。浮気とかされるのはイヤだけど、私もされてイヤなことを我慢したくないから、割り切れるところは割り切る。ねえ、考え直してくれないかな。夫として考えられるのはあなた以外にいないって、離れてみてはじめて気づいたの」
心を満たしてくれる女性が戻ってきた。
あとは俺の性癖を満たしてくれる女性だ。
舐め犬募集をしている方、必要な方はご連絡ください。
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